舞台：『ライトフライト～帰りたい奴ら～』（TEAM NACS SOLO PROJECT）

観に行ってから、10日以上も経ってしまいましたが、
今月の15日に、シゲちゃんの舞台を観に行っていました。
今更ながらの、感想。。。

ナックスソロプロジェクト【GHOOOOOST!!】は、DVDでしか見ていなかったので、
シゲちゃんが書く舞台を一度生で観たかったんです。
で、大阪公演の楽日に行って来た。

TEAM NACS SOLO PROJECT
【ライトフライト～帰りたい奴ら～】
 

　　　　　09.11.15（日）13：00～＠シアタードラマシティ

脚本： 戸次重幸　演出：福島三郎
出演： 川原亜矢子　六角慎司　野仲イサオ　蘭香レア　小松彩夏　福島カツシゲ　川井“J”竜輔
　　／　戸次重幸　加藤貴子

ストーリー：（HPより）
　「ニューアサヒスカイエアライン（NASA）」は、東京⇔札幌間限定の新規参入航空会社。
　その札幌行きの初フライトに居合わせた乗客は、新婚旅行の夫婦、モグリの歯医者、オタク女
　‥‥と、まばらな客しか埋まっていない。
　明らかにオカマのCAがおかしな搭乗注意を生で呼びかけているなか、
　挙動不審な機長の歯切れの悪い挨拶、副機長の社歌斉唱などが続く‥‥。
　たっぷり不安な乗客のなかに、いかにもハイジャックしそうな男が搭乗してきて、
　離陸と共に手にしたダーツを武器にハイジャックを試みるが‥‥。　


まーーー、シゲちゃんらしい！！
・・と一言で言ってしまっていいかしら？いいよね？いいや！！
ってのが一番の感想になってしまう。どうしても。（笑）
散々、宣伝段階でも脚本家である戸次重幸本人が、
「感動なんてこれっぽっちもないよ。とにかくくだらないよ。」と
言ってたことに嘘偽りの無い、そんな舞台だった。

アドベンチャーなギャク漫画をそのまま舞台に仕立てたような、
ハチャメチャな展開に、スラップスティックな騒動。
しかも、えーーーー！？SFかい！！と、途中どんどん話がとんでもない方向へ
進んでいく様は、「好きなこと全部詰め込みました！」と言わんばかりの
モノでした。
ちょっぴりクサいながらも、母子の愛情をテーマにしていた前作とは
全く違っていて、どれだけそのくだらなさを許せるか？というのが観るポイント
なんじゃないだろうか？ね。

・



その「くだらなさ」を許せるか否かで、評価が大きく分かれてしまう
作品であったことは否めません。

個人的には、
・こまごまとした、コネタを散りばめてあるところは、○。
　　　ユダ、光秀、ブルータス・・・ペットの名前が「“裏切り者しばり”なんだね。」という
　　　ところは、ツボでした。
　
・ストーリーを広げすぎて、収拾がつかなくなってしまってるようなラスト部分は、×。
　　　あのスクリーン説明での終幕は、好きじゃないです。
　　　「連載打ち切りになった漫画の最終話を文章でまとめました。」的な感覚になってしまう。

・一人ひとりの登場人物のキャラ設定が面白い所は、○。
　　　役者さんたちの演技も、役の設定もちゃんと魅力的に見えた。
　　　わかりやすい性格付けが良かった。

・せっかくセットやスクリーンでの見せ方が上手いのに、着ぐるみをだしちまったのは、×。
　　　全てが飛行機の機内のセットだけで話が進むのに、色んな時代にタイムトリップしたり、
　　　宇宙人との交信を映像で見せたり、その辺は上手だなぁって感心して観てました。
　　　が、ボストラが着ぐるみでの登場をしてしまったときに、「あちゃーー」と思った。
　　　舞台・・・ってより、お笑いの即席コントになっちゃった気がしてしまったの。
　　　決してコントを低く見ているわけではなくて、
　　　今まで持ってたその舞台の世界観が、急に色が変わっちゃったのがなんか違和感。



などなど、拍手したい部分と、「・・・」と思ってしまう部分が混同してた。
で、全体的には、若干子供っぽすぎるかなぁ・・・と思ってしまったのが正直なところです。

ただ、ブラックジャックそのまんまな出で立ちのシゲちゃん、
宇宙人を超可愛く演じてた、意外なチャレンジキャラで新しい側面を見せてくれた加藤さん、
オカマのCAでインパクトが最強だったカツシゲさん　はじめ、
登場人物全員が、とっても生き生きしていて、
そのドタバタ加減は、観ていて楽しかった。


まだまだいろんなパターンの芝居作りにチャレンジしていって欲しいですね。
シゲちゃん、これからも楽しい舞台をよろしく！！


ちなみに、劇場の入り口が搭乗ゲートになっていたり、
開演前アナウンスが機内アナウンス風だったりして、
そんな細かいところに凝っていた点は、・・・・○。だね。