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舞台:『JAM TOWN』 [NONA REEVESのこと]

久々にKAATに行ってきました。


観て来たのはこれ♪

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース
A New Musical 「JAM TOWN」

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2016.1.30(土)17:30~@KAAT神奈川芸術劇場


【原案・演出】錦織一清
【作詞・作曲】西寺郷太
【振付】YOSHIE
【作詞】金房実加
【原作】齋藤雅文 【脚本】斎藤栄作


【出演】筧 利夫/ 松浦 雅/水田航生/東風万智子/藤井 隆
 YOSHIE/Oguri (s**t kingz)/HASSE/エリアンナ/大音智海
 小暮キヨタカ/SUZUKiYURi/珠/ダンドイ舞莉花/ 深瀬友梨/MASAHARU

【演奏】Drums:西寺郷太(NONA REEVES)
    Keyboards:冨田謙
    Guitar:奥田健介(NONA REEVES)

<あらすじ>(公式HPより)
横浜港につながる運河に係留された船を改築したボート・バー。
ぶっきらぼうだがどこか温かみを感じさせるマスターの橘 祐司(筧 利夫)を慕って、
今宵もなじみの客が集まっている。マスターの後輩で私立探偵の長谷川(藤井 隆)もそのひとり。
ある日の深夜、J.J(水田航生)という青年と一緒に、泥酔してベロベロのあゆみ(松浦 雅)という少女が現れた。
マスターが介抱しようとすると、見覚えのある火傷のあとが目に入る。
あゆみは離婚して以来何年も会っていなかったマスターの実の娘だったのだが...。

少年隊の錦織さんが演出を手掛けたニュー・ミュージカル。
トライアル公演(試演会)と、劇中曲の披露ライブを経ての
今回の本公演。
その千秋楽でした。

“ニュー・ミュージカル”ってなんだろう?
…と、思いながら出向いたのですが…、なるほどね!
「物語の中に歌がある」というのが一般的なミュージカルだとするならば、
「音楽・歌・ダンスを物語でつなぐ」というのが、
このニュー・ミュージカル「JAM TOWM」。

ストーリーとしては、「父と娘モノ」を軸に、「若い恋」をエッセンスにした
シンプルな(良く言えば“わかりやすい”)もの。
なので、物語をがっつりメインに演劇として観るつもりで臨むと
「ありゃ?展開早すぎない?」と、その唐突さに戸惑ってしまうかもしれない。
なので、早い段階で、「これは音楽と歌とダンスのショーなのだ」と理解すること、
そうすれば、すんなり たっぷり楽しめます。

実際、私自身も、ものすごく楽しんできました。
千秋楽ということもあってか、
観客の盛り上がりもハンパなくにぎやかで、
一つ一つの歌、それぞれのダンスに、その都度拍手が沸き起こり、
音楽を通じで舞台と会場が一体になる、そんな空間がそこにあった。






休憩を挟んで1部と2部に分かれた構成のステージでしたが、
とにかく各場面を象徴する歌が実に見事!!!!

楽曲のラインナップは…

第一部:
1.横浜JAM TOWM
(JJ、常連客)
2.おいでよ!ボート・バー“HEAVEN”(長谷川耕作、常連客)
3.マスター、登場!(マスター橘祐司、常連客)
4.TEMPLE/GRAND(BAND)
5.おいでよ!ボート・バー“HEAVEN”-Reprise-(常連客)
6.エキセントリック・ガール (あゆみウィルソン)
7.あゆみ(マスター橘祐司)
8.失速タイムライン(マスター橘祐司、あゆみウィルソン)
9.ビニ傘 to real love(あゆみウィルソン、JJ)
10.写真にいない人(あゆみウィルソン)
11.夢の Dream Boat
(マスター橘祐司、常連客)

第2部:
12.祈りの歌(マリ)
13.FIRE! -Ballad-(ミカ、カスミ、ジロー)
14.SAVE ONESELF(長谷川耕作)
15.メトラセテ(JJ、長谷川耕作、常連客)
16.SUNSET HILLS(マスター橘祐司、常連客)
17.横浜JAM TOWM-Rap-(ジロー)
18.エキセントリック・ガール‐Riprise-(BAND)
19.TEMPLE/GRAND(BAND)
20.スプリット・ハーバー(マスター橘祐司、あゆみウィルソン、マリ、常連客)
21.FRE!-Final-
(ALL)

前述したとおり、この舞台の核は「歌」。
「歌」が先に立って物語を動かしていきます。
ステージに常在しているバンドメンバーの生演奏とともに、
各曲を歌い上げる一人一人がとてもパワフルでソウルフル。

メインの役者さんは特にストーリーを牽引する役割もあるので、
歌を上手く聴かせるだけでなく、
その表現力・表情までが重要になってくるのは必然。
でも、その期待を裏切られませんでした。
見(聴き)ごたえあったわーーー。

マスター役の筧さんは、登場シーン(船に乗って花道からの登場ですよ)の派手さ
だけにとどまらず、最初から最後までとにかくセリフの多さと勢いがすごかった。
あゆみ役の松浦さんは、一曲目の「エキセントリック・ガール」から
素晴らしいディーバっぷり。酔ったシーンやJJとの恋が芽生えるシーンは
めちゃめちゃ可愛らしいのに、ひとたび歌うとその声の圧倒的な存在感、
かっこよかったーー!(今まで歌の仕事を本格的にやってきたわけじゃない
というのが信じられないです。)
JJ役の水田くんは、歌もそうだけど、とにかくダンスがうまい!
コミカルな歌詞のラブソングも、マイケルジャクソンのスムクリライクな
ダンスでビシっと決めるし、ヘッドスピンなんかもやっててすごかったです。
マリ(あゆみの母でマスターの元妻)役の東風さんは、過去にも何度か
舞台でを観たことあったけど、今回みたいに歌うところは初めて見ました。
物語中ではもう亡くなってしまってる設定なので、基本的に回想シーンだから
切ないんだけど、きれいだったなぁ。。。
探偵役(マスターの後輩)の藤井ちゃんは、安定の息抜き要素。
海からの登場も、自転車乗ってクルクル走ってるのも、まぁ、笑かしてくれるし、
癒される癒される(笑)ちゃんと自分のアルバム(Coffee Bar Cowboy)からの
一曲 「SAVE ONESELF」を披露してくれたのも、うれしかったです。
そのほかのメンバーの歌も、見事。
ミカ、カスミ、ジローの「FIRE!」もものすごくかっこよかったし、
「スプリット・ハーバー」も盛り上がった盛り上がった。

そして、その歌と同じくらい見ごたえがあったのが、
YOSHIEさんを中心に、バーの常連客役のメンバーらが見せる
ダンスパフォーマンス!!!
こちらもほんとに素晴らしかったです。


ああ、堪能した。。。


そして、最後にやっぱり書いておきたいのは、
音楽班が大好きだったこと。
ここまで書いてきて今更だけど、
今回私がこの舞台を観に行った理由はのメインは、音楽班。
NONA REEVESの郷太君が全編の音楽を作っていて、
ステージにも毎回バンドで参加(しかもドラムって!)してて、
しかも、バンマスはキーボードの冨田さんで、
ギターが奥田さんだなんて、そんなん観に行くに決まっています。

実際、舞台を観に行く前に(お友達が買って送ってくれた)JAM TOWMの
全曲入りCDを聴いた時から、「どの曲も良い!」と思ってたので、
それを実際にステージで物語と一緒に体感できたことがもう、感動でした。

生演奏が入る演劇舞台は決して珍しくはないけれど、
バンドがあんなにがっつり登場人物と絡んでるとは思わなかった!
常に割とステージの真ん中に在中してて、
船が揺れるシーンではちゃんとバンドメンバーも揺れてる小芝居
なんかもしつつ(揺れはバラバラだったけどw)
後半部では、どうやらマスターの元バンドメンバー(後輩)だった…的な設定
だとチラリと会話で紹介されてたり。。。
その場面では、筧さんがノーナの歌のワンフレーズを歌ってくれてたりするなど、
めっちゃ扱いが良くて、尚更嬉しくなってしまったよ。
(ちなみに筧さんの歌は日替わりだったらしく、この日は「Changin'」でした。)

郷太君は、メインボーカルをとる曲もあるわ、
マスター(筧さん)と普通に会話ををするシーンもあるわ、
YOSHIEさんと一緒に踊るところまで(あれかわいかった!)あるわ、
しかもちゃっかりCDの宣伝もしてるわで、大活躍。
バンマスの冨田さんは、歌の時だけじゃなくて、物語のさりげないセリフのバックに
鍵盤音のBGMを弾いてくるし、あれには常にうっとりさせられっぱなしだったなぁ。
奥田さんも、基本はストラト(アコギも数曲あり)を座り弾きなのだけど、
派手な曲ではスタンディングでアツいプレイを披露。
マスターに振られて、ギターソロだけ見せてくれたシーンもかっこよろしかった。

実は私、この劇場KAATで、郷太君の歌声と、奥田さんのギターを聴くのは
初めてじゃないのです…。
小林賢太郎演劇作品『ロールシャッハ』でノーナのAugustがステージに響いたのを
この場所で聴いたのは2012年だった。
それがまさか、今度は生で、郷太君の歌と、奥田さんのギターを、
ここで生で聞く日が来るなんて!
違う意味での感動を噛みしめていました。。。しみじみ。。。


とにかく、JAM TOWM、ほんとに観に行って良かった。
なかなか貴重な体験ができました。
楽しかった。


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コメント 6

なおこ

JAM TOWN、楽しすぎて、追加追加で、えらいこっちゃ!に(横浜近いし)

郷太さんありきで音楽班を観にトライアウト公演から楽しみにしていたはずが、役者さんダンサーさん、演出のニッキにすっかり魅せられちゃいました。ミュージシャンもダンサーも歌手もお笑い(?)も、その間に何の国境もなく、みんなが歌って踊って、観客席もノーナのファン、藤井さんのファン、ダンサーさんのファン、筧さん、水田さん、雅ちゃんのファン、ジャニーズのファン、もう、まさにすべてがJAMだったなあ。あの一体感、最高でした。

音楽班の活躍嬉しかったですねー!冨田さんの音が、いつも登場人物の心を代弁していてて、優しくて素敵でした。奥田さんの突っ込まれコーナーも!いつもの奥田さんであり、そうじゃなく、新鮮でした、最高ー♪♪

千秋楽を観終わって、ダンスとか、音楽以外の世界が広がったし。
あと、ジャニーズ好きな方々の気持ちが今頃わかった!ニッキ最高!!(笑)
by なおこ (2016-02-01 20:00) 

nanayo

>なおこさん
ほんとに楽しいステージでしたね!
横浜でしかやらないと聞いて、最初は行くのを諦めてたのだけど、
大阪から観に行って良かったです。

たしかに、観客のバラエティ豊かさも、他ではなかなかない“るつぼ”っぷりだったですね。そういう面白さも体験できて楽しかったなぁ。
今なお、劇中の曲たちが頭の中で鳴り響いて止まらないです。
いい体験させてもらいました!
ありがとう!ニッキ!ありがとう!郷太君!






by nanayo (2016-02-01 22:37) 

いずみ

初めまして。私も千秋楽を観てました。楽しかったですね!(>∀<)
客層が普段観るお芝居と全然違って面白かったです。
あの盛り上がり。特にラストの曲が始まった瞬間、皆さん迷わずスタンディングだなんて。あの光景には感動しました。

音楽には疎くて、NONA REEVES知らなかったんですけど(ごめんなさい)、西寺さんの歌声が好きだと思いました。夢のDream Boatの歌い出しが素敵。どの曲も良いですし。

日ネタのアドリブコーナーも好きでした。マスターのてきとーな話を全て受け入れる西寺さんが可愛い。バンドの人が(YOSHIEさんも)あんなに本編に絡んでくると思ってなかったので新鮮で楽しかったです。

あと私が観た回で筧さんがグダグダ(歌詞を間違え、忘れ、台詞も噛む)回があったんですけど、SUNSET HILLSで歌詞が出てこなかったときに西寺さんが咄嗟に歌ってくれたことに感動しました。泣けた。

少しくらい歌詞間違えても普通は気付かないと思うんですけど、よりによって「俺の名は橘」を思っきり「長谷川」と歌い上げる。
アンタ橘だろ!とその場にいた全員のツッコミが聞こえた気がしました。

更にその日カメラが入ってたんですよ。もう1度撮って差し換えてあることを祈ります。あれは記録に残さないであげて(笑)
他の日は完璧なのに、よりによって収録日にアンタ!と思ったのも良い思い出です。

どうでもいいですが、私は今回の筧さんは台詞少ない印象を受けました。そんなにありましたっけ?
いつも長台詞を延々喋り倒してるイメージがあるので…(*´ω`*)
by いずみ (2016-02-02 01:52) 

nanayo

>いずみさん
コメントありがとうございます。

ああ、そうかも。
筧さん、喋るの超早いからいっぱい台詞言ってる風に感じちゃっただけかもしれないです。(いつも舞台じゃあんな風?私、筧さんを舞台で観るの初めてで。)とにかく勢いがスゴかった!

「俺の名は長谷川」事件!(笑) そんな回があったのですね。
カメラ入ってたということは映像化あるのかしら?曲の権利云々は心配ない分、期待していいかもしれないですね。わーい。

色んなジャンルの人が一緒になって盛り上がれる舞台、JAM TOWN、
素敵でした!


by nanayo (2016-02-02 07:51) 

いずみ

あら? 私は今回の筧さんは比較的ゆっくり、普通のスピードで喋ってると思ったんですけど、そうか…アレでもまだ早いんですね。
舞台のあのお方は大体ああです。パワーと勢いとテンションだけ!みたいな(だけ言うな)
でもソコが好き(*´ω`*)

衛星放送で流すだけだったら見れないので、DVD出して頂きたいです。
でもあの回の映像しかなかったら、闇に葬ってほしいです。あれはダメ(笑)

過去記事もチラっと読ませて頂きましたが、NACS好きさんですか?
去年の悪童とシゲと琢ちゃんの舞台行きましたよ~。次の会長&リーダー&ヒゲの舞台が楽しみです。

ついでに、うるうは行けなかったんですけど、ポツネンは観ました。エレ片は深夜のラジオは聴いてます。
またブログ読みに来てもいいですか~(*´∀`)
by いずみ (2016-02-02 22:56) 

nanayo

>いずみさん
え!あれでゆっくり!?(驚

 >「パワーと勢いとテンション」
筧さんを舞台で見るのは初めてですが、1回拝見しただけでそれは大いに伝わりました!
また、その他舞台でも拝見する機会があれば注目していきたいと思います♪


blogへの訪問、大歓迎です。
このところは音楽ライブのことが多めですが、舞台(ナックス、ラーメンズ関連は特に!)も好きなので、ちまちまと書いておりますので♪

by nanayo (2016-02-03 12:57) 

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