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舞台:『シャイニングモンスター ~ばくのふだ〔Shining編/Shadow編〕~』 [お芝居・舞台のこと]

渋谷で公演中の舞台を、配信で観ました。

【シャイニングモンスター 
 ~ばくのふだ〔Shining/Shadow編〕~】
しゃばけ.jpg
公演期間:2021315 () 2021414 ()
会場  :Confetti Streaming Theate

出演者:一太郎役: 前川優希 
    仁吉役 : 井澤勇貴
    佐助役 : 小沼将太 
    屏風のぞき役:反橋宗一郎
    場久役 : 磯貝龍乎 
    獺役  : 阿部大地 
    アマビエ役: 真城めぐみ

演出 :
錦織一清 / 脚本: 神楽澤小虎 /
音楽:
西寺郷太(NONA REEVES
原作: 畠中恵「しゃばけ」シリーズ(新潮社刊)
(『ひなこまち』所収「ばくのふだ」「ろくでなしの船箪笥」)


大好きな小説「しゃばけ」。
これまでも舞台化(沢村一樹さん主演)もドラマ化(手越裕也さん主演)
されてきた人気作品ですが、
今回は、郷太君が音楽を手掛け、しかも、真城さんが出演するっていうじゃない!
これは観てみたいと思っていました。
でも、東京公演だけか…、どうしようかな…、と
迷っていたところに配信があるとの情報!
お休みの日を費やして、お家でShinig編とShadouw編を順番に観ました。
2公演に分かれてはいるものの、一続きになっている内容なので、
やはりこれは両方見たほうがいいね。)

うん、楽しかったです!

・ 

大好きな小説… と前述しておきながら、
今回の原作にチョイスされた2編とも、実はまだ読んでない話だったので、
話自体も新鮮に楽しめました。(ところで何故この2編にしたんでしょかね?)
90分と80分にコンパクトにまとまっていて、
少ない人数とわかりやすいセットでの場面転換もスムーズ。
(欲を言えば、若だんな(主人公)の家「長崎屋」の
江戸有数の廻船問屋兼薬種問屋の“大店(おおだな)”感がもう少し欲しかったけど、
変に大がかりになりすぎないのが丁度良かったのかな…。そういうことにしておこう。)


そして、最後まで見終わると、ちゃんと各キャラに愛着がわいている
という作りになってるのが、良かったです。(ちゃんと全員に焦点が当たっている。)

若干、アドリブ(orアドリブ風なのか)で、出演者が素になるところのノリが
チープに感じちゃったのは否めないけど、
OP
や劇中に挟み込まれる歌やダンスの流れは見やすくてスムーズだし、
出演者自身が楽しんいるのも、観客を楽しませる心意気がとても伝わってきた。


ところで、これを原作知らずに見た人には、
ちゃんとこの世界の設定が伝わったのかしら…というのが、ちょっとだけ疑問。
若だんなだけに妖怪(あやかし)が見える理由とか、
人の姿をしている佐助と仁吉の正体の詳細(仁吉が白沢だというのはあったけど、佐助が犬神ってのはあんまりわからなかった。)とか、
若だんなを守ってる理由とか、
せっかくOPシーンでバクやアマビエの語りから入るのだがら、
その辺を最初にもっと説明してもよかった気もするなぁ。
あと、もっと若だんなの「安楽椅子探偵」っぷりを際立たせて欲しかったです。
(スイマセン、原作ファンのただの希望です。)


出演者の皆様は、初めて知る方々がほとんどでしたが、
中でも、一番良かったのは、一太郎=若だんな役の前川優希さん。
最初、こんな長身でシュッとしてる人で、若だんなの病弱さが伝わるか?と
思っていたのですが、
ひとたびセリフを発すると、その声も、話し方も、若だんなのキャラそのものだった。
か弱さも、人の好さも、品の良さも、全部伝わってきて、拍手拍手♪
(か弱い声なのに声の通りがいいってのは相当難しんじゃないのん?)
ともあれ、いい役者さんですねぇ。

そのほかのみなさんも、それぞれにイキイキと自分の役を演じてらして素敵でした。
あと、真城さんがこんな演技もできる人だと初めて知った!
いつも、歌のお仕事のほうを見させてもらっているので、その歌唱っぷりのすごさは
もちろん存じ上げていましたが、演技もめちゃめちゃ上手いじゃないですか!
びっくりしたわ!これは観ておいて良かったわ!感動すらしちゃった。
原作にはないアマビエ役、去年のノーナの12月のライブを錦織さんが見に来た時に、
コーラスをしてた真城さんをこの役に見染めたとか…すごくない?



そして、今回この舞台を見ようと思ったきっかけとなったと言ってもいい
郷太君プロデュースの音楽、劇中歌は、ぜんぶ良かった!!
楽しい曲も、優しい曲も、全部耳に残る。
見終わった翌日も、気づいた鼻歌で歌っちゃってるくらい覚えてしまっている。
これは、劇伴曲として大成功じゃないかい?

「日本橋なんちゃってPeople
何度も出てくるテーマ曲で、登場人物のお目見えから、ラストの大団円感まで、
にぎやかさと楽しさ抜群。

「星の糸」
切なさも優しさも含めた歌詞がほんとに素敵なバラード。
♪目くるめく日々、巡り巡る星、生まれ変わってもそばにいたい…♪の
意味は、いろんなシーンいろんな人に当てはめてもぴったりだ。

「君にきゅわきゅわ」
真城さんが歌う家鳴りのきゅわきゅわ鳴く声をうたっためちゃめちゃかわいい歌。
ラブソングよねこれ。かわいい。

「情報しゅうしゅう音頭」
観客巻き込んで、振り付けを一緒にやる(どんどんテンポが速くなってくやつ)って
いうのが上手だった。
変に間延びせずスピーディーに一気にやっちゃうのが良かったねぇ。

「白昼夢 chu! いいじゃ night?
出演者のダンスを見せるための曲ね。それぞれのダンスの見せ場が楽しかったです。
(曲後に、若だんなが倒れる(ひ弱設定だから)って時に
「これはさすがに大丈夫じゃない(ダンスがハードすぎて)」って言ってたねw




好きな原作の舞台化ってのは、賛否あって然りだけど、
今回みたいに、音楽スタッフきかっかけで観てみるってのも いいもんだな。
今回の舞台で初めて知った出演者の方々、
今後のご活躍を応援しております!


追記)
ところで、物語の「木札」の一件が、「それはまた別のお話…」になってたのだけは
非常に気になる!!!・・・ので、原作読みます~。



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