舞台:『現代狂言』(南原清隆・野村万之丞企画) [お芝居・舞台のこと]
「現代狂言」ってのを観に行きました☆
イープラスのHPで
ナンチャンが企画でやっているのを見つけて、
なんとなく行きたくなっちゃったのです。
チケット取ってから調べたら(←おいおい)、
現代狂言・・・テレビ番組「ウリナリ狂言部」での出会いをきっかけに
ナンチャンが旗揚げする狂言とコントのコラボ企画!
というモノだったんですね♪
7/2(日)14:00 @大槻能楽堂
今回、お友達(いつもコメントありがとう!のmimisukeさん)と一緒に行って来ました。
狂言自体、見るのも初めてなら知識もない。 だけど、とっても楽しめた♪
STAFF & CAST
[企]南原清隆/野村万之丞 [演]壌晴彦
[出]南原清隆/天野ひろゆき/ウド鈴木/ルー大柴/野村万蔵/他
能楽堂に初めて入ったのですが、
「うわぁ、これが能舞台か~☆」と、
いつも行くような演劇の劇場とは全くつくりの違う舞台に まず感激。
能舞台独特の橋掛付きの張り出した檜舞台で
客席は、舞台の三方向に設置されています。 独特だよねぇ。
そして、もらったパンフのプログラムが
「番組」って書いてある(←当たり前だ!)だけで
ちょっと嬉しくなったり・・・と、
初めてものってだけでテンションが上がります。
(そんなお手軽な自分が 結構好き。)
舞台はまず、ナンチャンの
「現代狂言とは何?」って説明を含めた ご挨拶から。
最初、マイクのスイッチ入ってなかった(途中で気づいてた)のに、
しっかり声が劇場中に通っていたところは、さすがだなーと感じました。
【番組】
一、萩大名 (正統派・狂言)
野村万蔵/吉住講/小笠原匡/野村太一郎
二、萩代議 (「萩大名」の現代版アレンジ)
ルー大柴/平子悟/森一弥
三、連句 (コント+狂言のオリジナル)
南原清隆/天野ひろゆき/ウド鈴木/ドロンズ石本/森一弥/平子悟/
野村万蔵/野村太一郎
話のあらすじを 先に読んだとはいえ、
やはり純(?)狂言の言葉づかいなどは 慣れてなくて
最初、意味を理解するのが 難しい箇所も ちょっとあったのですが、
①正統派→②そのアレンジ→③オリジナル
という構成にしてくれているため、ちゃんと後でわかるのね。
だから、いっぱい笑えるんですよ。面白いの!!
「現代狂言」って、
伝統芸能初心者にとっても優しい(易しい)ニューカルチャーだと思いました♪
脚本(ホン)からオリジナルの現代狂言「連句」が、
やっぱり一番面白かったし、いろんな意味ですごいかったです。
最初、「殆どコントだなぁ、これ。」・・・って思っていたのに、
ちゃんと狂言なんですよ。隅々が、端々が!
(ツナギの服とかスーツとか着てても、足元だけは全員ちゃんと足袋・・・だし。)
下級の神様が、美しい言葉を探しに現代日本(何故かアキバ)にやってくる。
ってストーリーなんですが、
「言霊の国」とか「美しい言葉」とか、
そのテーマが「日本」らしくていいですね。
コントになり過ぎない程度に、
狂言の所作や発声をきちんとやっている絶妙さが
全てきれいだし、
コントであっても全体的に「凛」とした感じなの。これはちょっとすごい。
(ウドちゃんだけは、所作や台詞はいつものままでしたが(^^;))
中でも特に上手いなぁと思ったのはこの二人。
ナンチャンと平子悟さん。
ナンチャンは
まず、足さばき(足はこびっていうの?)がすごくキレイ。
途中で社交ダンス仕込みのタンゴ踊ってたりの
サービス演出も抜かりなく、
声も良くとおるし、いろんなセンスがある人なんですね。さすが座長!
平子悟さんは、今回初めて知った方なんですが、
“エネルギー”というコンビのお一人。
この人、他に抜きん出て上手だった。ホンモノの狂言師さんかと思うくらいでした。
狂言って、普通はカーテンコールとかってどうなんでしょう?
今回は、鳴り止まない拍手(・・・というかお囃子も鳴り止まない)で、
4回もカーテンコールがありました♪
ミュージカルみたいだ。
初めての試みだったという『現代狂言』。
きっとまだまだ改良・改善の余地など あるのかもしれませんが、
今回の旗揚げは、成功だったんではないでしょうか。
伝統文化も時代によって変わっていくもの。
今回の新しい試みが、
始まっただけにとどまらず、
ちゃんと続いていって欲しいなぁって心から思います。
うん。楽しかった☆
はじめまして!
現代狂言たのしかったですよね(^^)
私も平子くんがうまかったと思います。プロのようでしたよね。
構成もよかったし、これからも続いていくといいですね☆
by unipen (2006-07-03 21:14)
わっ!名前出てるっ!ウフフ・・・初出演・・・ありがとです。
それにしても、楽しかったねぇ~っ!笑った笑った・・・しかも涙出しながら・・・
狂言って「笑いの狂言」以外に、怪談狂言とかもあるんだねぇ~。
難しいかもしれないけど、「恐いの狂言」も体験したいです。
現代狂言にしたらどうなるだろ~っ!こーえぇーっ!
by mimisuke (2006-07-03 21:22)
題材が過去のものなのに、しっかり笑えちゃうのが狂言の不思議だなぁ・・・笑いのコアって、今も昔も変わってなくて、それをしっかりとらえているものが後世に残って行くものなんだなぁ、と、わたくし先日狂言を拝見した時に思いました。
能舞台って、屋根の下に屋根があったり、桧の香りがぷんと鼻をつくあたり、そこから別世界ですよね。ステキ〜。それだけでもかなりテンション上がりますよね(いいのか、そんなんで、私・笑)
私、勘違いしてました。萬斎さんじゃなくて、万蔵さんですね〜。
何だか色々複雑なようですが、和泉流の一門であって、どうやらお二人は従兄弟の模様です。
by tap (2006-07-03 23:43)
>unipen さん
こんにちはー。
ほんと、平子さん上手かったですよね♪
発生とか、素人目にも一人別格に見えましたもの。
「旗揚げ」ってくらいなんで、今後も続くことを期待しましょう!
by nanayo (2006-07-04 01:03)
>mimisukeさん
>怪談狂言とかもあるんだねぇ~。
へー!あるんだ実際~(笑)。
言葉がね、わかるようになればね・・・きっと絶対もっと面白いよね!
いや、あの若干の難解さがいいのか?!
1日だけでも今回大阪公演があってよかったよね♪
by nanayo (2006-07-04 01:06)
>tapさん
>どうやらお二人は従兄弟の模様です。
わ。そうなんですねー!知りませんでした~。
私も公演情報を見たとき、一瞬「ん?野村萬斎?」って見間違えました(^^;)
いや、でも テンションあがりますって!能舞台なんて初めて見た日には!!そう、「別世界」なんですよね。あそこは。
実は前から能も観て見たくてたまらなくなってきています。
広く浅く手を出しすぎかしら?
by nanayo (2006-07-04 01:18)
>狂言って、普通はカーテンコールとかってどうなんでしょう?
普通ないです。コラボならではの楽しさでしょうね♪
でも、能狂言の舞台って拍手も遠慮がちになっちゃいません?
あの雰囲気を壊さないように、上品にねって思うと。
>実は前から能も観て見たくてたまらなくなってきています。
>広く浅く手を出しすぎかしら?
何かを見ると、どんどん他の何かも気になってしまいますよね。
必定の連鎖っ(笑)
秋の薪能、地元で何度か拝見しましたが
お囃子の乱拍子に、ススキ、月光・・・異空間ですよ~。
手、出してみちゃってください♪
by CHIF (2006-07-04 09:40)
>CHIFさん
>普通ないです。コラボならではの楽しさでしょうね♪
ああ、やっぱり普通はないものなんですね。
そういう意味では今回のは、かなり演劇に近いつくりになっていた
感じですね。
>お囃子の乱拍子に、ススキ、月光・・・異空間ですよ~。
うわ。異空間・・・。そんな言葉に弱いです。
ただ、伝統芸能は、ちょっとは勉強していっといたほうが
楽しめそうかな・・と思うので、
これから徐々に知識入れてつついってみます!
by nanayo (2006-07-04 22:02)