舞台:『A・NUMBER』 [お芝居・舞台のこと]
重ちゃんが益岡さんと二人芝居をするというので、
観に行ってきました。
観に行ってきました。
【A・NUMBER】
2022.10.20(土) 15:00~@兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
作:キャリル・チャーチル
翻訳:浦辺千鶴
演出:上村聡史
翻訳:浦辺千鶴
演出:上村聡史
出演:戸次重幸、益岡徹
【あらすじ】 (公式サイトより)
クローン技術が進み、人間のクローンを作ることも技術的には可能だが、法的にはグレーゾーンにあたる、
そんな近未来の話。舞台は、自分が実はクローンだったと知った息子と、父の対話から始まる。
父は、亡くなった実の息子を取り戻したくて医療機関に息子のクローンを作り出してもらったと言うが、
実は医療機関のほうでは依頼者には黙って一人ではなく複数のクローンを作っていたらしい。
父親はなぜ、息子のクローンを作ったのか。自分がクローンだとわかった息子は、この先どうするのか。
他のクローンたちは、どこでどうしているのか。
そんな近未来の話。舞台は、自分が実はクローンだったと知った息子と、父の対話から始まる。
父は、亡くなった実の息子を取り戻したくて医療機関に息子のクローンを作り出してもらったと言うが、
実は医療機関のほうでは依頼者には黙って一人ではなく複数のクローンを作っていたらしい。
父親はなぜ、息子のクローンを作ったのか。自分がクローンだとわかった息子は、この先どうするのか。
他のクローンたちは、どこでどうしているのか。
シンプルな部屋のセット、音響もほんのわずか、
役者2人(父と息子)の会話だけで進む約70分の舞台。
重ちゃんは3役。
オリジナル、クローン1、クローン2という、
見た目は同じだけど存在してきた背景や環境が違う3人格を演じ分けるという
難しい役どころ。
話し方、表情、動きを、大げさな癖の違いで見せるのではなく、
しかし明らかに違ったモノがそこに存在しているのを感じさせる。
別の人間が同じ「父親」と対峙しているそれぞれの空気の違いを
怖いくらい見せてくれた。
益岡さんは、「父親」という1つの人間を演じているのに、
3人の「息子」とそれぞれ向き合う姿で、どんどん人が変わっていくように見えた。
人格が変わる…というのではなく、内面がむき出しになって、不安定な真実が見えてくる。
怖く、狡く、優しく、歪んだ人物なのだとじわじわわかってくる感じ。
物語は、なかなか難解なテーマであり、これはどうやってラストを迎えるんだろうと
ドキドキしながら見ていたけれど、
そうか、このセリフで締めるのかー---と、うなってしまうような落とし方。
拍手。
ー「自分の人生好きって言えるのか?」
ー「はい、好きです。すいませんけど。」
カーテンコールで、
舞監さんからは「(余韻も大事だから)カーテンコールでは、絶対にしゃべるな」と
指示があったそうですが、
大千秋楽ってことで、少しだけお二人からご挨拶ということでしゃべってくれました。
稽古から濃い時間を経て、(スタッフとともに)この舞台を作り上げたお二方、
最後は抱擁されていましたね。
やー、難解だけど、面白かったよ。
お見事でした。
役者2人(父と息子)の会話だけで進む約70分の舞台。
重ちゃんは3役。
オリジナル、クローン1、クローン2という、
見た目は同じだけど存在してきた背景や環境が違う3人格を演じ分けるという
難しい役どころ。
話し方、表情、動きを、大げさな癖の違いで見せるのではなく、
しかし明らかに違ったモノがそこに存在しているのを感じさせる。
別の人間が同じ「父親」と対峙しているそれぞれの空気の違いを
怖いくらい見せてくれた。
益岡さんは、「父親」という1つの人間を演じているのに、
3人の「息子」とそれぞれ向き合う姿で、どんどん人が変わっていくように見えた。
人格が変わる…というのではなく、内面がむき出しになって、不安定な真実が見えてくる。
怖く、狡く、優しく、歪んだ人物なのだとじわじわわかってくる感じ。
物語は、なかなか難解なテーマであり、これはどうやってラストを迎えるんだろうと
ドキドキしながら見ていたけれど、
そうか、このセリフで締めるのかー---と、うなってしまうような落とし方。
拍手。
ー「自分の人生好きって言えるのか?」
ー「はい、好きです。すいませんけど。」
カーテンコールで、
舞監さんからは「(余韻も大事だから)カーテンコールでは、絶対にしゃべるな」と
指示があったそうですが、
大千秋楽ってことで、少しだけお二人からご挨拶ということでしゃべってくれました。
稽古から濃い時間を経て、(スタッフとともに)この舞台を作り上げたお二方、
最後は抱擁されていましたね。
やー、難解だけど、面白かったよ。
お見事でした。
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