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舞台:『エンジェル・イヤーズ・ストーリー』(演劇集団キャラメルボックス) [キャラメルボックスのこと]

初めてサンシャイン劇場へ行きました♪

先週の12日、オールナイトのトークライブ(一つ前の日記参照)明け、
そのまま大阪へ帰るのがもったいないな・・と思い、
キャラメルボックスのクリスマスツアー公演を観に行くことにしました。
実は、神戸公演を観に行けてなかったから。。。

演劇集団キャラメルボックス 2009クリスマスツアー
【AN ANGEL EARS'  STORY】

09.12.12(土) 13:00~@池袋サンシャイン劇場

【脚本】 成井豊
【演出】 成井豊 /
真柴あずき 

【Cast】
西川浩幸 / 渡邊安理 / 大森美紀子 / 坂口理恵 / 菅野良一 / 前田綾
細見大輔 / 岡内美喜子 / 三浦剛 /
筒井俊作 / 左東広之 / 阿部丈二
多田直人 / 小林千恵




久々に見たキャラメルのクリスマス公演。
ストーリー自体は、そんなにガツンとくる感じではなかったけど、
面白い演出を施した試みが、なかなか新鮮でした。

文章や映像では簡単に表現できることでも、
舞台で、しかも生身の人間の手だけでは、表現するのが難しいだろう事。
それを、キャラメルボックスは なんやかやと色々考えて
チャレンジしながらやってるみてるよね、いつも。





ある事故で頭を打ったことがきっかけで、
周りの人の心の声が聞こえるようになってしまった
48歳、出版社社長が主人公のお話。

家族や社員、その他周りの人全ての心の声が聞こえてしまう・・という
ちょっとSFちっくな設定は、ある意味、
小説やTVや映画なんかではよくあるものかもしれませんが、
それを舞台で、しかも音響効果に頼らずにやってるところが
この舞台の面白さ。

メインの役者と別の役者が同時に一役をやるという
(・・・文章で書くと説明しづらいな・・)そんな方法。
「心の声を担当するときは、白い服を着る」という暗黙了解事項が
観ているうちに分かってくるので、それを踏まえて、舞台の進行を追います。

このへんがね、面白かったです。
主人公を演じる西川さん以外の役者さんは、みーんないわば一人二役。
自分のメインの役どころと、他の役の心の声とをくるくる入れ替わってやるのね。
その、疲れ具合をわざと見せてコミカルにしてるところが、
全体のシリアスなストーリー展開の良い息抜きになっていました。

喋ることができない青年の登場で、途中から「手話」が物語りの中で
大事な要素を担ってくるのですが、
以前に上演された「嵐になるまで待って」でもそうだったけど、
キャラメルボックスで観る手話の力って、とても迫力があるなと今回も思った。
「声」以上に力があり印象が強い。です。



でね、この物語で印象深かったのは、
主人公が、「人の心の声が聞こえる」という力を持ったとき、
周りの人の声の洪水で何度も気を失いそうになったとはいえ、
家族や直近の人々の心の声で、自暴自棄や人間不信にならなかったこと。
これは、強いぞ。
人の本音とたてまえが、あんなにも直に自分に浴びせられたら、
普通なら凹みまくってきっと立ち直れない・・・と想像したら、
この主人公はなんて強くて、素直で前向きなんだろうと、そう思った。

そして、左東さん演じる、主人公の息子の友人のスタンスも好きだ。
自分の心を読める人物と一緒にいても、ちっとも臆しない。
何度も心で失言したって、その時は「ごめんなさい」って謝ればいい・・って、
逃げないところが、とてもまっすぐだったから。



クリスマス公演・・にしては、結構なシリアスな展開や結末の舞台ではあったけど、
毎回いろいろとチャレンジした舞台を見せてくれるキャラメルボックス。
来年も、きっとノンストップで、公演打ち続けるんだろうね。
さ、次はどんなだ?



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コメント 2

koba

明日、サンシャイン劇場に観に行ってきます。
SF的な設定は大好きなので、今から楽しみです。
でも、シリアスな展開なんですか?
結末は? 気になります。
by koba (2009-12-18 23:42) 

nanayo

>kobaさん
お!観に行かれるんですか!
ラストは、悲劇・・ではないけれど、
見る人にとって色んなとらえ方がありそうな気がします。
ぜひ、観た後の感想を♪
by nanayo (2009-12-19 17:58) 

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