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舞台:『水平線の歩き方』+『ヒア・カムズ・ザ・サン』(演劇集団キャラメルボックス) [キャラメルボックスのこと]

キャラメルボックスのハーフタイムシアターに行って来ました。

※ハーフタイムシアターとは、キャラメルボックス恒例の
 一本60分の短編演劇の2本立て・・という公演スタイル。
 短くても、それぞれがぎゅっと詰まった内容なので、楽しいんですよ♪

今回のハーフタイムシアターは、
再演ものの【水平線の歩き方】と、新作の【ヒア・カムズ・ザ・サン】。
どっちも、前売りを買っていなかったので、当日券でいってきました。
端っこだけど、最前列の席があったので、
センターの後方で観るよりは役者さんの表情が見えるほうがいい!と思って
そこをチョイス。舞台を斜めに見るカタチになっちゃうけど、
うん、良かったです♪




まず最初に観たのはこっち。

【水平線の歩き方】

 2011.5.21(土)14:30~@シアタードラマシティ

 CAST:岡田達也/岡田さつき/前田綾/左東広之/井上麻美子
      小多田直樹/原田樹里/鍛冶本大樹

初演を観た時の記憶があまり薄れてないので
それほど時間が経っていないと思っていたけど、
2008年の夏だったから、もう3年前だったのですね。
・・ということは、それほど印象深い作品だったということ。
うん、大好きな作品なんです、これ。

主人公の幸一が酔いつぶれて家にもどったら、
自分が12歳の頃に亡くなった母親がいる・・・という設定。
幽霊なのか?幻なのか?もわからないまま、
12歳の頃から35歳の今までの人生を母親に語って聞かせるのですが、
幸一を演じる岡田達也さんと、母アサミを演じる岡田さつきさんのやりとりが
とてもとてもいいのです。
どう「いい」のかって表現するのが難しいんだけど、雰囲気 というか、空気が。。。
亡くなったときの母親よりも自分のほうが年齢が上になっているのに、
母と子・・の口調にだんだんなってくるのよね。

「どんなに好きなっても、いつかなくしてしまうかもしれないと思うと、
怖くて心から誰にも頼れない。」
「自分ひとりだけで生きていくほうがいい。」
そんな風にずっと生きてきた幸一の思いが、
最後の最後にほぐれたことを示唆するような、岡田達也さんの表情がとても好きです。
母が作ってくれたおじやを一人食べるあのシーン。
たまんない笑顔するんだもの、思わず涙があふれた。
そして、3年前に観たときに一番心に残ってたアサミの台詞、
今回もやっぱり心に残る、、、。
「ここから4.4キロ先!」  これ、名言だよなぁ。

あと、印象的だったのが、オープニングのダンスシーン。
メレンゲの曲もちょっとセンチメンタルで素敵だし、
振り付けの一部として、
「こういち」って、囁く仕草が入ってるのがとってもいい。
最後の「ありがとう」って囁く仕草も。
もう、あれを見た時点で、既にこの芝居の世界のとりこになってたのかもしれない。
・・と、思うほど。

実は最初、再演だから観に行くのどうしようかな・・って迷ってたんだけど、
やっぱり観に行って良かったです。



そして、2本目に観たのは

【ヒア・カムズ・ザ・サン】

 CAST:阿部丈二/岡田達也/岡内美喜子/大森美紀子/
      三浦剛/多田直人/渡邊安理/小林千恵


こちらも、「一人で生きていく」ということを選んだ人間と
そこに関わる人々の思いがテーマになっている・・・のかな。
って、言うか、これ(と、一本目の【水平線・・】)観ててちょっとイラっときたのが、
「なんで男の人ってこうも、一人きりで人生歩こうとするのさ!?
 そんなの全然カッコよくなし、むしろそっちの方が迷惑なのに!」ってところ。
自分の夢の為に、妻と娘を捨ててアメリカにわたった父親。
ひどいよなぁ・・・と、思いつつも、
それでももっと自分の思いをちゃんと話すべきだよ・・とも思う。
簡単に切り捨てられない親子の縁を、試しにもっと貪欲に活用してみてもいいじゃない・・て。

ちなみに、ここでカオルの父親役を演じられてたのは、
【水平線・・・】で主人公を演じた岡田達也さん。
急な体調不良のために降板した西川浩幸さんの代役としての出演でしたが、
想像以上に出番が多く、要な役まわりだったのが驚きました。
でも、ほんとは阿部丈二さんが成井さんのオリジナルで主役やる芝居って初めてだから、
その点、とても楽しみにしてたのだけど、
阿部さん演じる主役の真也(カオルに結婚を申し込んでる青年)の影が意外と薄くて、
カオルの父親の話が中心っぽくなっちゃってたのが・・・ちょいと残念です。
せっかく、サイコメトラーっていう特殊能力を持ってる主人公キャラなのに、
結局、ただのいい人・・って、だけな印象しかなかったんだもの。
岡内さん演じるカオルとの恋の行方も尻切れなままだしさ・・・。
主人公・真也の心の葛藤とか、揺れ動く恋模様とか、もっと観たかったな。

このサイコメトラー真一で、ぜひ続編を作ってください、成井さんっ。


 


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