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今日の本:『図書館の神様』(瀬尾まいこ) [本のこと]

前から、気になっていた本、
やっと読みました。

図書館の神様

図書館の神様

  • 作者: 瀬尾 まいこ
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2003/12/18
  • メディア: 単行本

そういえば、瀬尾まいこさんも初めて読む作家さんです。
短い本なので、読み始めるとすぐに読めてしまいました。

     内容(「MARC」データベースより)
     アクシデントで夢をあきらめ、傷ついた心を抱え、
     国語教師としてある高校に赴任したヒロイン清(きよ)。
     彼女が学校の図書館で出会ったひとりの男の子、垣内君。
     どこからでも海の見える明るい高校で、瑞々しい物語が始まる…。




同級生の自殺に不倫。。。
ちょっとシビアなキーワードが出てくるのに、
読んでいてもちっとも重たくならないお話でした。

心が強かったり、悩みを克服しようと努力したり、
そういう確固としたスタンスのあんまりない主人公。
読んでいて、特に共感もしなければ嫌悪も抱かない
当たり障りのないキャラクターだったのですが、
最後には、ちょっとだけ前に進めているのかな・・・って
感じになっているトコロはよかったです。

一番印象的で魅力的だったのは、文芸部の垣内君の存在でした。
高校生なのに こんなにも理路整然としていて、
会話にも「押し付けない正しさ」があったりして・・・。
主人公は、最後には垣内君に恋をするんじゃないかと
予想して読んでいたのですが、
結局そうはならなかったんですね。
そういうタイトな終わり方をしているトコロが
ある意味 気持ちよかったのかもしれません。

最後に、主人公が見つけた 自分にとっての「それ」に対して、
これからどう生きていくのか・・・。
「その後」のストーリーを想像したくなる、そんな物話でした。


この作品、大きなインパクトはなかったけれど、
ちょっと ふわふわした感じがする本・・・。
たまにはこういう本もいいかな。

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コメント 4

こんばんは(^^)
瀬尾まいこさんは大好きな作家さんです。
わたしが瀬尾さんにハマったのは「図書館の神様」を読んでからでした。
一見重そうなテーマだとしてもどこかあたたかいような人間味のあるような感じがすごく好きです(^^)
中でも「幸福な食卓」がお気に入りなのでぜひ読んでみてください☆
by (2006-07-05 21:44) 

tap

私もこの本気になってたんですが未読。
読んでみようかな。山のような積ん読読破したら^^;
nanayoさんのレポ読んで、多分、「グッとくる」とは違うだろうけど、何だか胸の片隅に残る作品なのかなぁという雰囲気を感じました。
私のイメージでいうと、梨木果歩さんとか、湯本かずみさんとか。
by tap (2006-07-05 23:04) 

nanayo

>madoccoさん
おすすめありがとうございます!
「幸福な食卓」読んでみます☆
瀬尾さんの本って、表紙の感じが統一された雰囲気で面白いですよね。
by nanayo (2006-07-06 01:06) 

nanayo

>tapさん
初・瀬尾作品でしたが、
文体の雰囲気が優しくて好きですね。
確かに、私にとってはガツンとくる感じではなかったですが、
中に一つ「コロン」とした何かが見つけられる本だと思います♪
(↑すごい抽象的でわかりにくい説明ですね・・・・。)
by nanayo (2006-07-06 01:11) 

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