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舞台:『肉女』 [お芝居・舞台のこと]

行って来ました、小劇場。
タイトルと出演者を見ただけで、気になっていた舞台
【肉女】を観に☆
 07.3.13 19:00~@in→dependent theatre 2nd 
【出演】福田転球  平田敦子
【作・演出】 福田転球+山内圭哉(Piper)
【構成】 山内圭哉(Piper)

転球さんとあっち(平田さん)の舞台って、一体どんなの?
山内さんも絡んでるなら面白くないわけがない!と思って、行ったのですが・・・

面白かったですよ、これ。 期待通り意外性の詰め合わせって感じでした。

白の上下の下着姿で登場する転球さん。
予想通り過ぎる(笑)オープニングから、荒唐無稽の1人コントが始まって、
単発コントなのかな?と思いつつ見ていたら、
それは夢の中の出来事だった・・・・という感じで
本編のストーリーへと突入していきます。

駅前で何かの理由で倒れていたところを助けられた1人の男(転球さん)。
そして、男を助けて自分の家に連れ帰った1人の女(あっち)。
・・・という、設定のお話。
合い間に入る、転球さんのへんてこダンスやあっちの演技披露は、
とにかく説明できない面白さでした。
一見、意味のないオモシロ芝居が繰り広げられるのですが、
だんだんと、男の素性は?そして女の目的は?
という核心部分へ触れ始めるころに 意外な真実が見えてきます。
奥が深い・・・・。

汗だくな転球さんも、
「わたすぃ(私)」っていうあっちの話し方も、
なんて可愛いんだろうと思うのだけど、
“体芸”・“ビジュアル芸”的なことをしていても、
ちょっとぐだぐだ気味になりかけそうになっても、
転球さんの「味」と、あっちの「存在感」があるからこそ
きっと面白いんだろうなぁ。

今回の転球さんは、ほのぼのキャラではなくて、
高圧的な男の役だったのが、なかなか新鮮でした。
「おれ、まあまあカッコいい」てな感じがね。

あっちは、見た目の存在感+芝居の「凄み」がいい。
無邪気な女から狂気の女までを演じられるところが、凄いです。
見ているウチにだんだん可愛く見えてきたところで また豹変
ってところが良かったです。


それにしても、この舞台。
中盤までは、けっこう軽めな楽しい笑いの応酬を
呑気に観ていたのに、
ラストの展開の意外さに背筋が凍りました。
まさに山内圭哉的テイスト、ここにあり。

ええと、結論。
不条理ホラーでした・・・。

お菓子とかキャベツとか、バリバリかじりながら
「おなかが減ったー」って言う あっちに、大笑いしてたのに、
終盤の「おなかがへった」という同じ台詞の印象の違いには、
本気で鳥肌がたちました。

そして、狂気と初恋の切なさと真実との混ざり合いの後、
ラストシーンで転球さんが言う
「行こか」 という台詞が 潔かった。
あれが、この公演の宣伝の(↑の)写真につながるんだな。。。
と思うと、すごく感慨深くなるのが 面白いところです。



ええと、一生懸命舞台に集中していたつもりですが、
なんだかとりとめのないレビューになってしまいました。

と いうのも、この日、
開演直前に 私の隣に座ったのが、
なんと山内圭哉さんだったんです!(びっくりして、死ぬかと思った。)
大阪楽日だし、会場のどこかにいらしてるかな と期待はしてたんですが、
まさか自分の隣の席なんて!
真横だから、直視するわけにもいかないなかったけど、
舞台を集中して観ようと努力しつつも、

つい、気持ちが半分くらい右隣にいってしまっていました・・・。
ゴメンナサイ。(←誰に?)
演出家を横にして、笑うにもなんだか緊張しました。
(いや、結局はいっぱい笑ったんだけどね。)


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佳乃のパパ

それは緊張しますね!
うちは日曜日に行く予定です。
by 佳乃のパパ (2007-03-14 23:51) 

nanayo

> 佳乃のパパさん
ははは。
僧正、大好きなもんで(^^;)

日曜日、転球さん&あっちをじっくり観察してきてください。
by nanayo (2007-03-15 00:13) 

栗かの子

わお!隣りに作演出家が!
緊張…めっちゃ横意識しちゃいますね。
私も東京でみて来ました♪こっちには偽山内僧正がEDに登場(笑)
水菜飛交う中笑ってたらあんなことに…冷蔵庫のアレがリアルで…
ホラーは僧正テイストなんでしょうか?
あっちスゴい!彼女を知る事ができて幸せものです。
by 栗かの子 (2007-03-17 09:06) 

nanayo

>栗かの子さん
に、偽僧正って・・・!?

すごく、軽めのイメージで観にいったので
あの展開にはびっくりしました。
去年大阪の演劇祭で僧正の手がけたwat mayhemの「パンク侍・・・」も
町田康さん原作の、おどろおどろしい系だったので、
私の中では、僧正のイメージがそういう風にインプットされてしまってます。

平田あっちも凄かったですよね!
小林賢太郎プロデュースの舞台でも迫力ある存在でしたが、
今回も極まってましたね。
「水菜はあとで鍋にして食べます」とカーテンコールで言ったのにも感動しました。
そうだ!食べ物は無駄にしちゃだめだ。
by nanayo (2007-03-17 11:29) 

こまぺん

こちらのブログでは初めまして♪
先日は私のブログにコメント&トラックバックを
してくださって本当にありがとうございました★

山内さんが隣に座ってはったって
かなりドキドキですね(*^_^*)
私も緊張して舞台に集中するどころでは
なくなっちゃうかも知れません(笑)

山内さんの私のイメージも
笑いの中に少し寒気のするような毒っ気がある
という感じだったのですが、この肉女でも
再確認させられました。

またこれからも遊びに来させていただきますので
よろしくお願い致しますm(_ _)m

追伸:Piper10周年記念の舞台すごいですよね♪
Piper+ラーメンズの仁さんだなんて!!
考えただけで鼻血が出そうです(笑)
by こまぺん (2007-03-17 23:51) 

nanayo

>こまぺんさん
こんにちは。こちらこそTBありがとうございます。
いや、ホント、僧正好きなもんで、勝手に1人で緊張しましたわ。。。
 >笑いの中に少し寒気のするような毒っ気がある
そうそう、「毒」ね。そんなイメージなんですよね。
それが中毒になる要素でもあるのですが(^^)

Piperの10thANVは今から一番楽しみな舞台になりました。
仁さんがあの面子の中でどう絡んでいくのか?
楽しみで仕方ありません。
早く、日程の詳細を知らせて欲しい・・・・。
by nanayo (2007-03-18 00:15) 

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