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今日の本:『午前零時』(鈴木光司 他) [本のこと]

久々に読んだアンソロジー。
恩田陸さん、貫井徳郎さん、石田衣良さん の名前が含まれてたので
選んだのがこの本。

午前零時

午前零時

  • 作者: 鈴木 光司
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 単行本

午前零時がテーマなので、
ホラーや不思議テイストの話が多かったです。
13名13作品・・・だから、一話一話がかなり短くて、
さくさく読めるんだけど、その分物足りなかったのは正直な感想なのと、
& 目当ての上記3作家さんの作品が、そんなに心に残らなかったのが
ちょっと残念だったかなぁ。

モチロン、「あ、面白い」って思ったのもいくつかはあったんですけどね。
(太字記載で↓)

【ハンター】 鈴木光司
  これは結構好き。バーカウンターの男女の思考が交互に書かれる話が、
  ああいうラストになるのは上手いですね。  
【冷たい手】 坂東真砂子
  これも、インパクトはあった。
  読み終わって、「怖っ」と思わずつぶやいちゃったよ。
【夜、飛ぶもの】 朱川湊人
  何?ファンタジー?
  御伽噺っぽくもあったけど、夢落ち(ではないけど)っぽく感じちゃって。。。
【卒業】 恩田陸
  恩田ワールドの、私のニガテなほうの世界だった。
  謎を多く残して「いったい何だったの?」って要素が多すぎなのがニガテです。 
【分相応】 貫井徳郎 
  貫井さんの文章は読みやすくて、すらすら読んじゃうのに、
  ストーリーのひねりがなくて、物足りない。
  やっぱ、貫井さんは本格ミステリじゃなきゃ。
【ゼロ】  高野和明
  ありがちっちゃあ、ありがちなんだろうけど、記憶をなくす&タイムモノとして
  上手なので、OK。きれいにまとまってます。 
【死神に名を贈られる午前零時】 岩井志麻子
  これもある意味ホラーか。
【箱の部屋】 近藤史恵
  なかなか面白かった。
デリバリーのハコに埋もれていく恐怖、
  ありそうで怖い。
【午前零時のサラ】  馳星周
  これは切ない。
サラと主人公の関係性にジンときました。
【悪魔の背中】  浅暮三文
  うーん。悪魔を召還させる方法ってのは面白いんだけど、
  もう少し展開があってもいいかも。
【1、2、3、悠久!】  桜庭一樹
  文学的なんだろうけど、私は好みではなかったかな。 
【ラッキーストリング】 仁木英之
  異国の、それもちょっと治安の良くない場所での設定って、
  それだけで異様感があるだけど、なんか肌触りがよくない感がニガテでした。
【真夜中の一秒後】 石田衣良
  やっぱ、短編では物足りない。長編の一部を切り取ったような作品なんだよね。


でも、なんだかんだ言っても、
色んな企画のアンソロジーは今後も沢山出して欲しいな。
好きなので♪


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