今日の本:『午前零時』(鈴木光司 他) [本のこと]
久々に読んだアンソロジー。
恩田陸さん、貫井徳郎さん、石田衣良さん の名前が含まれてたので
選んだのがこの本。
午前零時がテーマなので、
ホラーや不思議テイストの話が多かったです。
13名13作品・・・だから、一話一話がかなり短くて、
さくさく読めるんだけど、その分物足りなかったのは正直な感想なのと、
& 目当ての上記3作家さんの作品が、そんなに心に残らなかったのが
ちょっと残念だったかなぁ。
モチロン、「あ、面白い」って思ったのもいくつかはあったんですけどね。
(太字記載で↓)
【ハンター】 鈴木光司
これは結構好き。バーカウンターの男女の思考が交互に書かれる話が、
ああいうラストになるのは上手いですね。
【冷たい手】 坂東真砂子
これも、インパクトはあった。
読み終わって、「怖っ」と思わずつぶやいちゃったよ。
【夜、飛ぶもの】 朱川湊人
何?ファンタジー?
御伽噺っぽくもあったけど、夢落ち(ではないけど)っぽく感じちゃって。。。
【卒業】 恩田陸
恩田ワールドの、私のニガテなほうの世界だった。
謎を多く残して「いったい何だったの?」って要素が多すぎなのがニガテです。
【分相応】 貫井徳郎
貫井さんの文章は読みやすくて、すらすら読んじゃうのに、
ストーリーのひねりがなくて、物足りない。
やっぱ、貫井さんは本格ミステリじゃなきゃ。
【ゼロ】 高野和明
ありがちっちゃあ、ありがちなんだろうけど、記憶をなくす&タイムモノとして
上手なので、OK。きれいにまとまってます。
【死神に名を贈られる午前零時】 岩井志麻子
これもある意味ホラーか。
【箱の部屋】 近藤史恵
なかなか面白かった。デリバリーのハコに埋もれていく恐怖、
ありそうで怖い。
【午前零時のサラ】 馳星周
これは切ない。サラと主人公の関係性にジンときました。
【悪魔の背中】 浅暮三文
うーん。悪魔を召還させる方法ってのは面白いんだけど、
もう少し展開があってもいいかも。
【1、2、3、悠久!】 桜庭一樹
文学的なんだろうけど、私は好みではなかったかな。
【ラッキーストリング】 仁木英之
異国の、それもちょっと治安の良くない場所での設定って、
それだけで異様感があるだけど、なんか肌触りがよくない感がニガテでした。
【真夜中の一秒後】 石田衣良
やっぱ、短編では物足りない。長編の一部を切り取ったような作品なんだよね。
でも、なんだかんだ言っても、
色んな企画のアンソロジーは今後も沢山出して欲しいな。
好きなので♪
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