今日の本:『悪いものが来ませんように』(芹沢央) [本のこと]
「衝撃のラスト25ページ」「絶対だまされて読み返します!」
なんて謳い文句が、文庫の帯に掲げられてるミステリ。
そういうのわざわざ前もって書いちゃっていいんかいな?と
いつも思うのだけど、それでもあえてそういう系を
読みたくなることが時々あるのです。
そして今回選んだのはこれ。
芹沢央
【悪いものが来ませんように】
なんて謳い文句が、文庫の帯に掲げられてるミステリ。
そういうのわざわざ前もって書いちゃっていいんかいな?と
いつも思うのだけど、それでもあえてそういう系を
読みたくなることが時々あるのです。
そして今回選んだのはこれ。
芹沢央
【悪いものが来ませんように】
内容(「BOOK」データベースより)
助産院に勤める紗英は、不妊と夫の浮気に悩んでいた。
彼女の唯一の拠り所は、子供の頃から最も近しい存在の奈津子だった。
そして育児中の奈津子も、母や夫、社会となじめず、紗英を心の支えにしていた。
そんな2人の関係が恐ろしい事件を呼ぶ。紗英の夫が他殺死体として発見されたのだ。
「犯人」は逮捕されるが、それをきっかけに2人の運命は大きく変わっていく。
最後まで読んだらもう一度読み返したくなる傑作心理サスペンス!
助産院に勤める紗英は、不妊と夫の浮気に悩んでいた。
彼女の唯一の拠り所は、子供の頃から最も近しい存在の奈津子だった。
そして育児中の奈津子も、母や夫、社会となじめず、紗英を心の支えにしていた。
そんな2人の関係が恐ろしい事件を呼ぶ。紗英の夫が他殺死体として発見されたのだ。
「犯人」は逮捕されるが、それをきっかけに2人の運命は大きく変わっていく。
最後まで読んだらもう一度読み返したくなる傑作心理サスペンス!
奈津子と紗英、2人の視点が交互に入れ替わりながら話が進みます。
そこに、この2人に関わる周囲の人々の証言が、
間に挟まれるように書かれる という構成なので、
ちょっと、相関図がわかりにくいのだけど、
‟これは私の理解力が悪いだけかな、まぁいいや、気にせず読み進めちゃえ…”
と読んでいくと、‟ああ、感じていた違和感はこういうことか!”
と、最後に2人の関係性が明かされたときに、
物語の仕掛けにようやく気付くパターン。
なるほど、色んな叙述トリックがあるもんだなーー、と感心してしまいます。
騙された!!!というほどの衝撃はなかったけど、
ああ、そういうことね!もう一回、あの部分を読み返してみよう!
というくらいには楽しめました。
そしてこの話は、
結婚後しても不妊になやむ女性と、
結婚後の子育てに悩む女性、
それぞれの幸せと悩みを浮き彫りにする物語でもあった。
ないものねだりは人の常、
隣の芝は青く見える、
なんてことは、わかっていても、
そういうジレンマを抱えて生きる2人を見てて
なんだかやるせなくなりました。
誰に感情移入していいのかよくわからないまま
終わってしまったのがちょっと残念。
もう少し、救いのあるラストだったらよかったのにな。
でも、また機会があれば、芹沢央さんの他の作品も
読んでみてもいいかな、とは思っております。
そこに、この2人に関わる周囲の人々の証言が、
間に挟まれるように書かれる という構成なので、
ちょっと、相関図がわかりにくいのだけど、
‟これは私の理解力が悪いだけかな、まぁいいや、気にせず読み進めちゃえ…”
と読んでいくと、‟ああ、感じていた違和感はこういうことか!”
と、最後に2人の関係性が明かされたときに、
物語の仕掛けにようやく気付くパターン。
なるほど、色んな叙述トリックがあるもんだなーー、と感心してしまいます。
騙された!!!というほどの衝撃はなかったけど、
ああ、そういうことね!もう一回、あの部分を読み返してみよう!
というくらいには楽しめました。
そしてこの話は、
結婚後しても不妊になやむ女性と、
結婚後の子育てに悩む女性、
それぞれの幸せと悩みを浮き彫りにする物語でもあった。
ないものねだりは人の常、
隣の芝は青く見える、
なんてことは、わかっていても、
そういうジレンマを抱えて生きる2人を見てて
なんだかやるせなくなりました。
誰に感情移入していいのかよくわからないまま
終わってしまったのがちょっと残念。
もう少し、救いのあるラストだったらよかったのにな。
でも、また機会があれば、芹沢央さんの他の作品も
読んでみてもいいかな、とは思っております。
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