今日の本:『イニシエーション・ラブ』(乾くるみ) [本のこと]
今日の本:『アイネクライネナハトムジーク』(伊坂幸太郎) [本のこと]
今日の本:『増悪のパレード』(石田衣良) [本のこと]
IWGP再始動、ということで、
去年買って積んでたうちの一冊、読みました。
石田衣良
【増悪のパレード 池袋ウエストゲートパークⅪ】
内容(「BOOK」データベースより)
池袋チャイナタウンに吹き荒れる、ヘイトスピーチの風。
本当の敵は、一体どこにいる?日本の今がここにある。3年半ぶりの、シリーズ第11弾。
池袋は進化する。あの男たちにまた会える
脱法ドラッグ、仮想通貨、ヘイトスピーチ。起こるトラブルは変わっても
マコトたちは変わらない。シリーズ第11弾、三年半ぶりに登場。
石田作品が好きで、代表作のこのシリーズも大好き。
ただ、シリーズとしてずっと続いていると、
初期の頃の疾走感やドキドキ感が無くなってくるのは仕方なく、
起こる事件は毎回新しくても、その展開はマンネリが否めなくなってきてて、
シリーズが10巻で完結した時は、
寂しいけど、その方がいいって納得してた。
それが今回、復活。。。
ちょっと複雑な気持ちで読みました。
今日の本:『マスカレード・ホテル』(東野圭吾) [本のこと]
書店でものっそアピールして陳列してあったので、
思わず買ってしまいました。
東野作品、最近読んでなかったし、面白そうだったし。
- 作者: 東野 圭吾
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/07/18
- メディア: 文庫
内容(「BOOK」データベースより)
都内で起きた不可解な連続殺人事件。容疑者もターゲットも不明。
残された暗号から判明したのは、
次の犯行場所が一流ホテル・コルテシア東京ということのみ。
若き刑事・新田浩介は、ホテルマンに化けて潜入捜査に就くことを命じられる。
彼を教育するのは、女性フロントクラークの山岸尚美。
次から次へと怪しげな客たちが訪れる中、
二人は真相に辿り着けるのか!?いま幕が開く傑作新シリーズ。
さて、読んでみての感想は・・・
面白かったです!!!
今日の本:『水を抱く』(石田衣良) [本のこと]
剥き出しの欲望と凶暴なまでの快楽。年上のあの女にふれてから、僕の全てが変わった――。
著者史上最高にエロくて切ない、純愛小説。
うーん。。。
性的描写は相変らず上手くて、石田さんらしさ全開で、
物語の前半は面白い要素いっぱいだと思ったんだけど、
読み進めて行っても、
登場人物の誰にも共感や思い入れができなかった。
ナギとの性的な欲望にでたらめに溺れていく俊也の、
どうしようもないのめり込みには、
逆に純粋すら感じて、理由なしに応援しようと思ったのに、
後半で、取引先の医者にナギを差し出すところはどうしても
理解できなかったし、あのシーンで一気に俊也の一途さがシラケてしまった。
あの展開はがっかりしてしまって、残念で仕方ない。
ナギの過去が明かされた時も、その真実自体はシリアスで重みがあったけど、
それが理由だとしても、ナギの俊也を翻弄したあの性の楽しみっぷりには
結びつかなくて、なんだかすっきりしないままだ。
自分を壊してしまいたい割には、俊也を弄んでめっちゃ楽しんでたのに、何?
うーん。。。
過去に読んだ「娼年」や「逝年」(コールボーイの話です。)は、
ホントに好きだっただけに、
石田さんの書くエロスは絶対面白いと思ってしまってたのだけど、
思ってたのとちょっと違いました。
でも、石田さんの文書は相変わらず、好きです。
なので、次回に期待。
今日の本:ありふれた生活11『新たなる希望』・12『とび』(三谷幸喜) [本のこと]
うっかり、11巻が出たのを買い損ねたままでいてしまったので、
12巻が出たところでまとめて2冊読みました。
離婚後の、人生初めて独り暮らし。愛犬とびとの生活。小説に取り組む日々。
・・・をつづった11巻では、改めて、三谷さんの多忙な仕事ぶりに
驚かされ、
そして、とびとの最期の日々が書かれた12巻は、
もうその1文字1行を目で追うたびに泣けて泣けて仕方なかった・・・。
この『ありふれた生活』を1巻から読み続けてる者としたら、
とびはお隣さんちのワンコくらいに身近な存在。
巻末に書かれた「とび」についての書下ろしも、ジンときてまた号泣。
ありふれた生活ファンには必読の1冊です。
それにしても、
去年は、三谷作品は、映画と舞台1つしか見てなかったので、
その仕事ぶりエピソードをエッセイで読んで、
色々見逃しちゃってもったいなかったなぁ・・と、後悔したのでした。
今日の本:『本日は大安なり』(辻村深月) [本のこと]
今日の本:『いつまでもショパン』(中山七里) [本のこと]
中山さんの音楽ミステリー
「さよならドビュッシー」「おやすみラフマニノフ」に続く、
シリーズの新作が文庫で出てたのを見つけたので読みました。
【いつまでもショパン】(中山七里)
いつまでもショパン (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 作者: 中山 七里
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2014/01/09
- メディア: 文庫
内容(「BOOK」データベースより)
難聴を患いながらも、ショパン・コンクールに出場するため、
ポーランドに向かったピアニスト・岬洋介。
しかし、コンクール会場で刑事が何者かに殺害され、
遺体の手の指十本がすべて切り取られるという奇怪な事件に遭遇する。
さらには会場周辺でテロが頻発し、世界的テロリスト・通称“ピアニスト”
がワルシャワに潜伏しているという情報を得る。
岬は、鋭い洞察力で殺害現場を検証していく!
シリーズの中でも、最高にクラシックの世界にどっぷり浸れる今作。
クラシックの世界 というか、ショパンのピアノの世界 なのですが、
もう、ひたすらショパンのピアノ曲の洪水。ですよ。
今日の本:『ONE』(戸次重幸) [本のこと]
小説版も、ちゃんと読んでおります。
戸次重幸【ONE】
6つの短編小説と、7つの戯曲が収録された1冊。
小説版『ONE』も、先日見た舞台『ONE』に負けずのPOPテイストで、
楽しく読ませてもらいました。
今日の本:『明日のマーチ』(石田衣良) [本のこと]
石田さんの作品読むのもいつ振りだろう?と言うくらい久しぶりですが、
読みました。
【明日のマーチ】(石田衣良)
内容(「BOOK」データベースより)
解雇。それは張り紙一枚の出来事だった。ある日突然、僕らは年収200万円の生活からも見捨てられた。
どうしよう。どこに行って、何をする?―歩く。それが、僕らの決断だ。
クビを切られたカメラ会社がある山形から、東京へ。600キロ。
4人で始まった行進は、ネットを通じて拡散し、メディアを賑わし、遂には政府が動き出す。
僕らの青春を等身大に描いた、傑作ロードノベル。
面白かったです。
山形の工場で派遣切りにあった4人の青年たちが、
そこから東京へ徒歩で歩く(帰る)ことになった、ひと夏の物語。
石田作品でロードノベルって初めてなんじゃないかしら?