舞台：『ロータスとピエーレ』（シティーボーイズremix）

５月になると、シティーボーイズの季節だなぁと思うようになった。
年に一度の彼らの公演を観に行くのも
今回で3度目。


シティーボーイズミックスPRESENTS　オペレッタ【ロータスとピエーレ】
観に行ってきました☆

作・演出：細川徹　
　出演　：大竹まこと　きたろう　斉木しげる（シティーボーイズ）
　　　　　　中村有志、ピエール瀧

　　０８．５．１０　14:00～　＠シアタードラマシティ



今回の公演はちょっと、薄味だなぁと感じてしまったのが
正直な感想。
うん、面白かったのよ。
大竹さんも、斉木さんも、きたろうさんも、
それぞれに相変わらずのスタンスだし。
中村さんも、ピエールさんも、ちゃんと持ち味出してた。

でも、全体的に、印象的なコントやキャラが少ない。
エンディングも、意外とあっさりしてた気がする。
そこがちょっと物足りないな・・と思っちゃったのは、やっぱり
初めて観た一昨年の【マンドラゴラ･･･】が
かなりのインパクトと満足度だったせいもあるのかもしれないけど。

ただ、大竹さん、斉木さん、きたろうさんの三人の
「くだらないことを一生懸命やる」ところは、変わってなくて
それが観られたのは楽しかったです。

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内容は、オチの有るような無い様な
意味の有るような無いようなコントが次々と展開。
シュールとか不条理とかいう類のものでもないだけに
説明するのが難しいけど、
その「変」さを楽しむ空間なんだろうね。

オープニングコントはオペラ（ってか、ミュージカル？）風。
台詞を歌いあげつつ、「ピエーレさん！！」「ピエーレさん！！」と
大竹さん、斉木さん、きたろうさん、中村さんが連呼する
意味不明さ。
一応タイトルに「オペレッタ」と付いているから皆それなりに
高らかに歌い上げていましたが、
しかし、オペレッタ部分はこれで終了です。（少なっ！！・笑）

オフィスの集中できない人々
いつもサラリーマンコント的なものがありますよね。
今回は、とにかく仕事に集中できないオフィスの５人。
「１分だけ自由にふるまっていいぞ。」という命令に対しての
それぞれの振る舞い方が最高。
中でも、机でパスタを茹ではじめるピエールさんと、
TVショッピングの真似をする斉木さんが好きでした。
で、何故かきたろうさんから軍服をプレゼントされて着替える５人。
自由すぎにも程がある。
その格好で枕投げって！！


前衛音楽の披露
５人それぞれが何か前衛的な音楽を披露し、
それについて感想を述べ合う会。
・きたろうさんの、スーパーのチラシを破く音で奏でる「チーパースーパー」。
・１円玉ブロに浸かる斉木さん。
・ピエールさんの「あまじょっぱい！」と砂糖と塩を混ぜ合わせる「ホワイトグラデーション」。
etc. 
「前衛的音楽っていうより、面白ビデオじゃん！！」って
自ら突っ込んでるあたりがいいね。
そして、なぜか相手を褒めるときに「スキャンダラス！！」と
叫んでた大竹さんに笑った。

上司の家族
リタイアした上司（きたろうさん）の住む海のそばの家を訪ねる部下（ピエールさん）。
紹介された息子が大竹さん。
妻が斉木さん。
「どうみても初老の男にしかみえない！」と心でつぶやきつつも、
「受け入れることにした。」と受け入れる・・・って設定。
こういうの、すごくシティボーイズらしい感じがします。
そして、最後に出てきたのが
どうみても腹巻にステテコ姿の男にしか見えない猫（中村さん）。
そりゃ、全力で逃げるわ。



鳥の練習をする軍隊
ここは全面的に斉木ワールド。斉木さんの独壇場です。
「鳥の動きに学べ！」という司令官（斉木さん）に指導される
兵隊たち（きたろうさん、大竹さん、中村さん）。
鷹とか七面鳥とか、メンフクロウ（←これ、花鳥園のぽぽちゃんだよね？）とか、
鳥の形態模写を頑張る斉木さん。
最強です。

その後、「斉木しげるは鳥以外もできる役者です。」と流れた映像。
「役者だから、簡単に泣ける。犬のウ○コでも泣ける。」
と、役者魂を見せようとする斉木さん。
ホントに道端に落ちていた犬のウ○コ相手にやってみてるところが
ばかばかしくて、ほんと斉木さんっぽかったよ。

泥団子の呪い
大竹さんと中村さんの住む部屋を尋ねて来たきたろうさん。
きたろうさんに霊感商法をする大竹さん。
足にミョウガを投げつけて厄除けしたり。
「家の前に泥団子が置いてある」と言うきたろうさんに
「西に向かって生卵を３つ投げなさい」と指示したり、
「謝礼は頭に浮かんだ金額を。」と促したり・・・。
その後登場する女装のピエールさんの姿にも笑ったけど、
暗転後の映像で流れた文章にウケました。

「只今のコントで、実際に中村有志が体験したことはどれでしょう？」

　・CCレモンを発売当初から毎日飲んでいる。□
　・泥団子が玄関に置かれていた。□
　・西に向かって卵を３つ投げた。□
　・頭に浮かんだ金額を支払ったことがある。□
（選択肢もっとかったかな？覚えてない。）

正解は・・・・全部実話だそうな。

仮面トーキングショー
目の部分に仮面をつけて、いつもと違う自分になろう的な討論会。
司会は中村さん。
トークテーマは「アメリカ」「中国」「動物愛護」「放射性廃棄物」等。
仮面をつければ怖いものなしで何でも言える！！と、
結構キワドイ内容の発言が飛び交っていました。
ちょっと過激すぎて、あれ、映像化の時は処理されちゃうのかしら？と
変な心配しちゃった。。。

底知れない男となりふりかまわない男
ラストコントです。
底知れない男のピエールさん、なりふりかまわない男の斉木さが
自分のすごさを言い合ったり、
（ちなみに、「りす、くるみ、カステラ工場を最近買った！」と
ピエールさんが言った台詞で会場が異常に沸いていたけど、
あれ、なんか特別な意味あったのかしら？わからなかった。。。）

その後、入れ替わりで他の人も色んなキャラで登場。
具体的なキャラが思い出せませんが、
「カスカスクラブ」の大竹さん、斉木さん、きたろうさんが意味も無く印象的。
靴下サックス（だっけ？）の演奏（笑）で、「ソロ！」とかやってるところが好きです。
頭の中で「オレだ！」と声のする男（斉木さん）は、実話だそうですが、
斉木さん。それ、幻聴ってやつだよ。やばいよ。

ラストに上半身裸で体がオイルでてっかてかのピエールさんが登場して、
立派なお腹を叩いてました。（なんだあれ？）

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カーテンコールでも、結構長々と喋ってくれた出演者の皆さん。
客席前方に６歳の男の子が座っていたのを見つけて、
「君だけの為にやるよ。」と言って、ピエールさんが腹芸を披露していました。

ちょっと、今まで観た中では作りこみ度が少ないかなぁ。。。なんて、
思ってしまいましたが、
（あと、幕間の映像が多すぎた気がしたのは私だけ？）
それでも、いい年の大人がくだらないことを一生懸命やってるのは
なんだか観ててカッコよくも感じられますよね。

それに、もしかしたら、「薄味」だったのが「今回の味」ってだけで、
それはそれでよかったのかもしれない。
すごいモノを見せる・・んじゃなくて、
くだらないものを見せる・・・ってのを、
多分出演者も観客も了解している感があるような気もするから。


今回、恒例の大竹さんの言葉「また、来年もお会いしたい！」ってのが
聞けなかったのがちょっと残念だったけど、
来年も、この季節になったら、またやってくれるかな。くれるよね。
待ってます。

 

コメント 6

薄味かあ･･･なるほど。
私も貸してもらって観たのが｢マンドラゴラ・・・｣やったから、
あれに比べたら、そう言われたらそうなのかもねえーーー
でもそれはそれで良しなんだろうね。

あの頑張り過ぎない感は好きですわ。
なんか、ジワジワおもしろさが(^^)

by ミツコ (2008-05-12 10:56) 

＞ミツコさん
マンドラゴラは名公演だったなーと、今観ても思います☆
なんか色々濃かったもん。

　＞でもそれはそれで良しなんだろうね。
そそ。それがいいのかもしれませんね。
観る方も自然と力が抜ける。でも、自然と笑っちゃってる。
・・・みたいなね。


by nanayo (2008-05-13 22:11) 

　名古屋でも腹芸やってくれましたよ（笑）。
　本当、あのゆるゆる感は健在でした（笑）。
　また、来年も見に行っちゃうんだろうなぁー（笑）。
by 蒼雲 (2008-05-15 03:32) 

＞蒼雲さん
まだ見はじめて３年目のシティボーイズですが、
みるたびにゆるくなっていっている気がします。（よね？）
ゆるいのも、いいのはいいけど、
来年くらいは、も一回がっつり作りこんだのをまた見たいかな。（笑）

ピエールさんの体型は、ちょっとあれ、やばいよね。（笑）
by nanayo (2008-05-15 21:41) 

薄味感、激しく同感です！！！
なぜだろう？？私もそんな風に感じました。

しかしピエール。。。すごいわ･･･あのお腹^^;
斉木さんが自分より大きい人初めてって、うしろにすっぽり隠れてらしたのが
可愛かったです♪
by かにょ (2008-05-18 02:17) 

＞かにょさん
うん。
ねー。
なんか、そんな（薄味な）感じしちゃいましたよね。
キャラクターの個性不足かしら。映像が多すぎちゃったからかしら？


ホント、ピエールさん凄かったですよね。体型が。
去年見た斉木さんが凄く大柄な印象だったのが今年は全然そんな気が
しなかったもの。お痩せになったのか、ピエールさんとの対比のせいなのかが
わかないよぅ。
by nanayo (2008-05-18 23:03)