『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』

ダイアログ・イン・ザ・ダーク　って知っていますか？

「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」・・・つまりは「暗闇の中の対話」。

　「それは、まっくらやみのソーシャルエンターテイメントです。
　参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、何人かとグループを組んで入り、
　暗闇のエキスパートであるアテンド（視覚障がい者）のサポートのもと、
　中を探検し、様々なシーンを体験していきます。
　その過程で視覚以外の感覚の可能性と心地よさを思い出し、
　そしてコミュニケーションの大切さ、暖かさを再認識することになります・・・・」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜パンフレットより＞


この間の日曜日、ノーナのライブ観に東京に行った翌日、
お友達と３人で、行ってきました。
　
　　　　　　　2011.7.17（日）13：００の回。（アテンドは“ちーちゃん”でした。）

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私が、DIDを知ったのは、エレ片のポッドキャスト（4/9の回だよ）。
片桐仁さんが、TVブロスで連載してるコラムの取材で（DIDに）行って来た、
という話をしてたのを聞いて、行ってみたい！！！と思ったのがきっかけでした。
「これを体験したら、（あの片桐仁が）優しくなれた。」（笑）という言葉に
ショーゲキを受け、めちゃめちゃ興味がわいたんですよね。

で、次に東京に行く機会があったら、絶対行くんだ！と思ってたところ、
「一緒に行ってみたい♪」と言ってくれたお友達と３人で、
暗闇体験してきたのです。

真っ暗闇って、想像するよりもずっとずっと真っ暗なんだよ。(当たり前だけど。）

正直、１００％の暗闇ってもんを舐めていました。
「そんなこと言っても、ちょっとは目が慣れてくるでしょ？」とか、実は思ってました。
でも、無理！！！だって、光、ないんだもん。


これ、ほんとにすごい貴重体験だった。
どんな風に感じるかは、もちろん人それぞれだけど、
感動と、不安と、好奇心と、恐怖と、安心と、わくわくと、ドキドキと、
心地よさと、寂しさと、・・・・ほんとに、
色んな感覚や気持ちが入り混じって、胸がいっぱいなったり、
憑き物が落ちたみたいに、胸がすーーーっと軽くなったりするんだよ。
上手く説明できないけど、みんな一度行ってみて欲しいなぁ。。。


私は、友達３人と参加したんだけど、
１人参加の人もいたし、カップルで参加してる人もいたよ。
８人で１つのグループになって、
完全な１００％暗闇の中を一緒に周っていくのだけど、
アテンドさん（視覚障がい者）の指示以外に頼れるものは、
その８人の声と、自分の視覚以外の感覚のみ。
真っ暗闇の中に入ってから、みんなの名前（ニックネームね）だけを
紹介しあうのも面白いな・・・って思ったよ。
友人以外は、さっき入り口のところでチラッと会っただけの同士なので、
どんな顔のどんな人だったかもよくわからないまま、
だけど、「ここに何かあるよー♪」「段差あるから気をつけて！」
「こっちに水があった！」「こんなところに木が！」
「今、しゃがんで土に触ってまーす。」などなど・・・
自分の得た情報を与え、人から情報をもらい、
お互いに暗闇を共有することが、自然にできてくるのよね。。。

でも逆に、ふと、暗闇の中で、
「あ、今、私、
このまま声を出さなかったら、
このままじっと動かなかったら、
消えてしまうんじゃないかな。
消えてしまえるんじゃないかな。」　なんて風にも思ってみたり・・・。

暗闇って、いろんな感覚も研ぎ澄まされるうえに、
いろんな気持ちもわきあがってくる不思議な場所でした。



そうそう、私が行ったときは、ちょうど「夏バージョン」のDIDで、
お祭りの公園、蝉の声、笹の匂い、水の音、
懐かしい夏がいっぱい感じられる空間がそこにありました。
水鉄砲、縁日のお面、麦藁帽子、
見えてないから、触ったり嗅いだりした感覚だけなんだけど、
多分きっとそうだった。
見えてなくても、わかることが沢山あるんだね。

その他、真っ暗闇で、みんなでお店（みたいな部屋）で
お菓子食べたりお茶飲んだりとか。
（ちゃんと金銭授受もするんだよ。）

トータルで１時間半の暗闇体験なのだけど、
なんだかあっと言う間だったです。

そして、光のある場所へ戻る瞬間。
光が届く安心と、暗闇にもっとつかっていたいっていう寂しさとが
入り混じった不思議な気持ちになりました。

うーん、やっぱり上手く説明できないけど、
また行ってみたいな・・て、思う。
季節ごとのバージョンがあるみたいなのです。


そういや、何をきっかけにDIDに来たの？って話をしたときに、
私と同じくエレ片を聞いて！って人が一人居たよ。
しかも、沖縄から！！！すごい。片桐仁効果だｗ