今日の本:『木漏れ日に泳ぐ魚』(恩田陸) [本のこと]
久々に読んだ恩田作品。
恩田陸
恩田陸
明日からは別々に暮らすことになった一組の男女の、
アパートの一室で過ごす最後の一夜の話。
アパートの一室で過ごす最後の一夜の話。
男女それぞれの目線から、交互に書かれ、進んでいく話。
「え?一体これは何についての話なの?」と、
読み進めるほどに、途中でわからなくなってく感じは、
恩田作品の独特の世界感。
1つの恋愛の終わりの ロマンチックな(もしくは残酷な)話しなのかと思いきや、
ある男の死の秘密をお互いに暴き合う心理戦になっていき、
更には、そもそもの2人の関係の根本に迫った真実へと展開していきます。
疑問と疑惑の謎解き、
食い違う2人の過去の記憶、
夢が記憶に置き換かわり、
記憶が真実を隠していく…
「え?一体これは何についての話なの?」と、
読み進めるほどに、途中でわからなくなってく感じは、
恩田作品の独特の世界感。
1つの恋愛の終わりの ロマンチックな(もしくは残酷な)話しなのかと思いきや、
ある男の死の秘密をお互いに暴き合う心理戦になっていき、
更には、そもそもの2人の関係の根本に迫った真実へと展開していきます。
疑問と疑惑の謎解き、
食い違う2人の過去の記憶、
夢が記憶に置き換かわり、
記憶が真実を隠していく…
ミステリなのか、恋愛ものなのか、
なんだかよくわからないままたどり着いたラストは、
読み始めの印象とは全く別の着地点でした。
なんだかよくわからないままたどり着いたラストは、
読み始めの印象とは全く別の着地点でした。
ミステリ部分の謎解きとしても、
全てはアキの想像で辻褄があっているだけであって、
真実がそうだった、と決まったわけでもない。
でも、きっとその点は多分どちらでもいい部分なのだと思う。
全てはアキの想像で辻褄があっているだけであって、
真実がそうだった、と決まったわけでもない。
でも、きっとその点は多分どちらでもいい部分なのだと思う。
2人の心理戦や、謎解きミステリだと思っていた一夜の物語は、
アキ(女性側)の深層心理をあらわにする物語に終着していった感じ、かな。
アキ(女性側)の深層心理をあらわにする物語に終着していった感じ、かな。
いずれにせよ、読み終わって、
全部がストンと腑に落ちる物語ではないです。
ただ、この読了時のフワフワした感じ・・・というか
曖昧な気分が恩田作品の味、なのかもしれない。
ただ、この読了時のフワフワした感じ・・・というか
曖昧な気分が恩田作品の味、なのかもしれない。
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