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舞台:『九十九龍城』(ヨーロッパ企画) [お芝居・舞台のこと]

めちゃめちゃ久しぶりにシアタードラマシティに行ってきました。

東京公演でのすこぶる良い評判を聞いたので、
急遽チケットを買いまして、
ヨーロッパ企画の舞台を久々に。


ヨーロッパ企画
【九十九龍城】
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2022.2.19(土) 13:00~@梅田シアタードラマ
作・演出=上田誠 音楽=キセル
出演=石田剛太 酒井善史 角田貴志 諏訪雅 土佐和成 中川晴樹 永野宗典 西村直子 藤谷理子 本多力 / 金丸慎太郎 早織




物語の舞台は香港。
過去に実存した世界最狂のスラム街「九龍城」を思わせる、
「九十九龍城」と呼ばれる、建築基準法を無視し増築に増築を重ねてできあがった
まるで無秩序な要塞のような無法地帯。
その一角の密集居住区を特殊IT技術を利用して見張る警察二人。

舞台の幕が開いた瞬間見たセットと、
物語の設定に既視感を覚えたのだけど、それもそのはず、
昔、自分が初めて観たヨーロッパ企画の舞台【Windows5000】を元に
リメイクした舞台だっっていうじゃないか。(見終わってから知った。)
あの時は心斎橋のキャパ200人くらいの小劇場だったのが、
今やその10倍近いキャパのシアタードラマシティで上演されているのも
なかなか感慨深いですが、
大きなハコに見合うほどに進化しつつも、
なお、失われてないヨーロッパ企画の訥々とした空気感。
これはすごい。

後半に明かされるこの世界の真実(というか「設定」)に、
元作品を観ていたにも関わらす、「おお!そうだったのか!」と驚き、笑った。
わりと複雑な設定なので、ちゃんと整理して理解しなきゃ・・・と
焦っていると、
役者の「だいだいでわかれよ!」というセリフにさらに笑わされ、
そうなのだ、大体の感じで分かればいいのだ、と自分で納得してしまう。


ああ、面白かった。
それでいいのだ。


シアタードラマシティにおいてもヨーロッパ企画の「らしさ」健在な舞台でした。

観に行って良かった。

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今日の本:『ボクもたまにはがんになる』(三谷幸喜) [本のこと]

あ!三谷さんの本だ!と、
本屋さんで目にとまったので、
早速読みました。

【ボクもたまにはがんになる】三谷幸喜



ボクもたまにはがんになる (幻冬舎単行本)

ボクもたまにはがんになる (幻冬舎単行本)

  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2021/10/27
  • メディア: Kindle版



アマゾンサイトより:本書の紹介
前立腺がんって実は、まったく怖くない
大河ドラマ「真田丸」執筆中に前立腺がんの手術をしていた脚本家・三谷幸喜と、
おだやかで頼もしい主治医・頴川晋による、笑ってためになる、そしてがんのイメージが変わる、
縦横無尽の対談集。


人間ドックで前立腺がんが発覚した三谷幸喜。子供はまだ幼いし、50代の働き盛りだし、
大河ドラマの執筆を控えてるし……そんな状況だったけれど、主治医の頴川先生のわかりやすい解説、
治療方針に関する丁寧な説明で、まったく不安を感じることなく手術を受けることができた。
術後5年、無事健康体を保ってきた三谷が、「前立腺がんは怖くないし、もっと明るい感じというか、
“がんと戦う、生還する"というイメージを変えたい」と、先生との対談が実現。


項目抜粋
・肛門にチャッカマンの恐怖、・手術と勃起と男のプライド・病室で観た「真田丸」第1回

・がんになったことはプラスしかない・働きざかりで、がん・おむつ生活に凹む
・尿漏れは焦らず気にせず・オペのピークと脚本家のピーク・がん治療の今と未来


三谷幸喜さんのエッセイが好きで、
「ありふれた生活」シリーズは順番に読み続けているし、
舞台や映画やドラマ(今年は大河もまた手掛けてらっしゃいますね!)も
わりと隅々まで見るほど好きなのですが、
本書を本屋で目にするまで、前立腺がんの手術をされたことを存じ上げませんでした。

これは、三谷さんと三谷さんの主治医の
頴川医師との対談を記した本。
三谷さんのがん発覚の経緯から、治療方針を決めたり手術をしたのエピソード、
前立腺がんって(そもそもがんって)どんなものんなのか、がとても分かりやすく
書かれています。

しかも、「え!がんの闘病生活の話?さぞかしシリアスな・・・」と思いきや、
まったくもって重苦しくない!
「前立腺がんは怖いがんがじゃないよ」ということを伝える本の趣旨はおいといて、
そういう意味とは別で、三谷さんが語る話がめちゃめちゃ面白いのです。
がんの話読んでるはずのに、思わず声を出して笑っちゃうページがいくつもある。
(電車内で読んでたのに・・・。マスクしててよかった・・・。)

当時手掛けていた「真田丸」の一話を病室で見た話、
血液とリンパ液の話をしているときに三谷さんが考案した「リンパ侍」の案を考証してもらうときの先生とのやり取り、
前立腺がんの手術後のおむつ生活のはなし、男性機能のはなし、etc.
どれも興味深い…というより面白い。
三谷さんのものの考え方や、思いつき、
心配事の中身まで面白いです。

気軽なエッセイ感覚で読めるので、
三谷さんの話が好きな方でもそうでない方でも
ただただ「前立腺がん」の病気のことを知りたいと思っている人にも、
おすすめです。




あー、笑った。

あー、健康診断・定期検査 欠かさず行こう。






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